1on1ミーティングの進め方 — 離職予防に効く質問例20選
はじめに
「1on1をやっているが、雑談で終わってしまう」「何を聞けばいいか分からない」。管理職から最も多い相談の一つです。
1on1ミーティングは、正しく運用すればチームの離職率を大幅に改善できる最強の施策です。Gallup社の調査では、定期的な1on1を受けている従業員はエンゲージメントが3倍高いというデータがあります。
本記事では、離職予防に直結する質問例20選と、効果的な1on1の進め方を解説します。
1. 1on1の基本ルール
1on1 ≠ 評価面談
1on1は部下のための時間です。業績の話、叱責、説教の場ではありません。
| 項目 | 1on1 | 評価面談 |
|---|---|---|
| 目的 | 部下の成長支援・関係構築 | 業績評価・目標設定 |
| 頻度 | 月1〜2回 | 半期・四半期 |
| 主体 | 部下が話す(7割) | 上司が伝える |
| 記録 | 簡易メモ | 正式な評価記録 |
理想的な1on1の構成(30分)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0-5分 | アイスブレイク・体調確認 |
| 5-15分 | 部下の話を聴く(業務・悩み・要望) |
| 15-25分 | 深掘り・サポート提案 |
| 25-30分 | 次のアクション確認・感謝 |
2. 離職予防に効く質問例20選
カテゴリ1: コンディション把握(4問)
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「最近の調子はどうですか?(仕事以外も含めて)」 → 心身の状態を広くキャッチ。「仕事以外も」が重要
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「先週、一番大変だったことは何でしたか?」 → 業務量の過多・ストレス源を特定
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「睡眠はちゃんと取れていますか?」 → メンタルヘルスの早期指標。睡眠の質の低下は要注意
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「最近、楽しいと感じた瞬間はありましたか?」 → ポジティブ感情の有無。ゼロの場合は要フォロー
カテゴリ2: 業務・チーム関係(4問)
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「今の仕事量は適切だと感じますか?」 → 直接的だが重要。「適切」と感じていない場合の具体化がポイント
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「チームで仕事がしやすいですか?困っていることはありますか?」 → 同僚サポートの状況を把握
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「私(上司)に改善してほしいことはありますか?」 → 勇気がいるが最も効果的。上司の自己改善が部下の信頼を築く
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「今の仕事で、もっとこうしたいということはありますか?」 → 主体性・自律性の確認。改善提案が出てこない場合は心理的安全性の問題
カテゴリ3: 成長・キャリア(4問)
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「この3ヶ月で成長できたと感じることは何ですか?」 → 成長実感の確認。言語化を手伝うことが重要
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「今後、身につけたいスキルはありますか?」 → 成長意欲の有無。スキルマップと連動して具体的なパスを示す
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「1年後、どんな仕事をしていたいですか?」 → キャリアビジョンの確認。会社で実現可能かを一緒に考える
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「研修や学習の機会で、受けてみたいものはありますか?」 → 成長機会の提供に直結
カテゴリ4: 定着意向・モチベーション(4問)
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「今の仕事のやりがいは何ですか?」 → モチベーションの源泉を把握
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「仕事をしていて、不満に感じることはありますか?」 → 直接的だが、信頼関係があれば回答してもらえる
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「転職を考えたことはありますか?(あれば理由を教えてください)」 → 究極の質問。信頼関係が十分でないうちは避ける
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「この会社で長く働きたいと思いますか?」 → 定着意向の直接確認。パルスサーベイの結果と突合
カテゴリ5: サポート・環境(4問)
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「困ったときに相談できる人はいますか?」 → 孤立リスクの確認。テレワーク環境では特に重要
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「業務に必要なツールや環境は揃っていますか?」 → 意外と見落とされる物理的・デジタル環境の問題
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「会社の方針や決定に対して、疑問に感じることはありますか?」 → 経営方針との一体感の確認
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「今日の1on1で話してよかったことはありますか?」 → 1on1自体の効果確認。毎回この質問で締めると改善サイクルが回る
3. 1on1で離職を防いだ実例
ケース: 開発部エンジニア(入社3年目)
パルスサーベイの兆候: 「成長機会」スコアが3週連続で低下
1on1での発見: 「同じ技術の仕事ばかりで新しいことを学べていない」
アクション: スキルマップで目標スキルを明確化 → 社内勉強会への参加を推奨 → 次のプロジェクトで新技術を担当させる
結果: 成長機会スコアが45→72に回復。離職意向が消失。
4. 1on1の記録と活用
記録すべきこと
- 日付・時間
- 話した主なトピック
- 部下の気になる発言(キーワード)
- 次回までのアクション
記録してはいけないこと
- 個人のストレスチェック結果(法律で禁止)
- 評価に直結するネガティブな記述
- 第三者の悪口・噂
データ活用
COCKPITOSの1on1機能では、面談記録をパルスサーベイのスコア推移と並べて表示できます。「1on1を実施した翌月にスコアが改善した」という相関を可視化し、1on1の効果を客観的に証明できます。
まとめ
1on1は「やること」が目的ではなく、「部下の声を聴き、具体的なアクションにつなげること」が目的です。20の質問例を参考に、まずは月1回・30分から始めてみてください。
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